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     先日、とある落語会を聞きに行ったので、その感想やらを綴っていこうと思う。
     恐らくこのブログを見ている人は誰も落語に興味はないし、何の話かさっぱり分からないだろうので、私の備忘録ということで書いていく。

     【桃月庵白酒:喧嘩長屋】
     前座ということもあり、枕を長くとり客席を温めていた。
     話の内容は、夫婦の喧嘩から始まりその喧嘩がどんどん広がっていくという話である。
     アメリカ宣教師を途中で出したところは大いに笑ったので良かったのであるが、喧嘩をするシーンをコミカルに描写しており、それがどうにも笑いに繋がっていないため見ていて疲れたという印象が強い。喧嘩をするシーンはもっと旦那が女房に尻に敷かれるなどコミカル調を強調するか、迫真の演技で喧嘩をし魅入らせるようにすべきであると感じた。前座ということもあり抑えていたのかもしれないが、まだ面白くできるはずだと思えた。

     【桂文治:普段の袴】
     話の内容は、時そばのように、阿保な男が見よう見まねでやって、失敗をするというもの。
     くすぐりを入れているものの、古典のくすぐりをそのまま使っているようで、淡々と進んでいる印象であった。
     文治師匠の声質というものが、難波の商人のような声であるので、どの声を聞いても阿保な男の声のように聞こえる。そのせいで緩急が付け辛くなっているように思えた。もっとくすぐりを改変しても良いのではないだろうか。私は古典落語ファンではないので、そのように思った。

     【柳家喬太郎:あの頃のエース】
     古典落語で来るのかなと思ったら、まさかの新作落語。
     しかも、枕から本編まで全てウルトラマンの話で徹底するという暴挙。もう流石としか言いようのない。
     話の内容は、とある社長の昔の恋の話。そこにウルトラマンの話が絡んでくる。
     ただひたすらウルトラマンの知識を使い、客は誰一人分からないだろうが、分からないと分かっていつつもウルトラマンについて熱く語ることで笑いをとるという手法。
     私は終始笑い続けていた。もう噺の作りが上手い。喋りが上手い。素晴らしい。
     気になった点は、本編において、怪人二十面相のエンディングのキャストだけは???と付いている。毎週毎週。皆知っているんだよ。誰が見ても団時郎なんだよ。声も団時郎、顔は半分隠しているけども、顔の下半身が団時郎なんだよ。皆分かっているんだよ。でも、???なんだなとそういうものだと思って見ていたよ。ところが最終話だ。いよいよ怪人二十面相が捕えられた。マスクを取られた。正体がわかった。その時にドラマの中の人物たちがなんつったと思う。あっ!団時郎!!つったんだ。日本中の子供がつっこんだね。おいおいそれは違うだろう。

     というような下りがあり、
     専務が仮面ライダー派であると断言しているにも関わらず、ウルトラマンの知識に詳し過ぎており、それを平然と基本知識であると言っている。これはもう、誰がどう見たってお前本当はウルトラマン派だろうというツッコミを心の中で入れているが、そういうものだと思って見ている。
     最後の最後に上記の下りを使って、専務のカミングアウトがあるものだと思っていたが、最後まで仮面ライダー派の専務で終わってしまった。
     もう、どうしてカミングアウトの下りを入れないのか!! これを入れれば絶対に大爆笑間違いないのに、何故入れなかったのか!!
     これだけが私の不満点である。

     【中入り】

     【三遊亭白鳥:最後のフライト】
     えっと・・・うん・・・。
     時事ネタ満載の創作落語であるが、その時事ネタが古い。もう賞味期限が切れている。
     そしていつも通りの創作落語。
     うん・・・。うん・・・。

     【春風亭一之輔:粗忽の釘】
     噺の内容は、そそっかしい男が引っ越してきた長屋の壁に、長い釘を壁に打ち込んでしまい、それを謝ろうと隣の長屋に向かう話。
     噺の作りも上手い。完成度も高い。そそっかしい主人公をさらにそそっかしいものにして、愛嬌もあり素晴らしい出来栄えである。
     だが、何かが足りない。大笑いを起こすにはあと一つ足りない。
     それが何であるのかは私にも分からないが、真打ちになってまだ若い落語家であるため、声に重みがないのが原因なのかもしれない。飄々とした雰囲気を持つのはいいが、その雰囲気さえも落語に組み込まなければ笑いには繋がらないのではないだろうか。
     これからに期待の出来る落語家であので、注目していきたい。

     【立川談春:子別れ】
     人情ものの噺をさせれば流石の一言である。
     噺の内容は、酒癖が悪く妻と子に出て行かれた男が、その日を境に禁酒し、3年経ってその子供と出会い、子供の御蔭でなんやかんやあって、また夫婦仲良く暮らすというもの。
     談春師匠の人情物はいいね。いいよ。
     最後の方の感動的な場面、あそこは私であれば臭い演技を盛り込んでさらに感動の効果を高めようとするだろうが、談春師匠は臭い演技を入れず、淡々というわけではないが、普通に流していっていた。
     そうするのが正しいことなのだろうか。実際に私も覚えてやってみなければ分からない点である。

     時間が押していた関係で、枕なしですぐに噺に入っていたのが残念であった。
     談春のチケットは即完売するので入手は難しいが、独演会に行ければ行こうと考えている。


     以上が落語会の感想である。
     喬太郎師匠のところだけやけに長いのは気のせいである。
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